FX取引の損切りとは|タイミング・方法・注意点

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FX取引で資金を守るには損切りの徹底が不可欠です。
「損切りがうまくできない」「損切りのタイミングがわからない」と悩む人は多く、損失拡大につながるリスクがあります。
そのため、自分の資金やトレードスタイルに合った損切り方法を明確にする必要があるのです。
本記事では、FXにおける損切り方法やタイミング、注意すべきポイントを詳しく解説します。
目次
FXの損切りとは?
FXの損切りとは、不利な状況のなかで、損失を最小限に抑える行為です。
以下を確認し、損切りの理解を深めましょう。
- FXで損切りできずに損失を出すトレーダーの割合
- 損切りできる人とできない人の違い
- 損切りしないとどうなる?
FXで損切りできずに損失を出すトレーダーの割合
FXで損切りできずに損失を出すトレーダーの割合は、非常に高い水準と考えられます。
金融先物取引業協会(FFAJ)が2018年4月に公表した調査によると、FX取引で利益を出せなかった、損質が出たという方は約4割に及び、そのうち損切りの実行やタイミングが原因の割合は85%にも上りました。
適切なタイミングでの損切りが、利益を上げるうえで大きな課題であることがわかります。
参照:外国為替証拠金取引の取引顧客における金融リテラシーに関する実態調査|金融先物取引業協会
損切りできる人とできない人の違い
損切りできる人とできない人の違いは、損失に対する意識の差です。
損切りができない人は、「利益が出るまで待とう」と考えてポジションを持ち続ける傾向があります。
損失そのものを嫌うため、明確な根拠なく決済を先送りし、結果として損失を拡大させるリスクが高まるのです。
一方で、損切りできる人は、損失を完全に避けるのではなく最小限に抑えることが重要だと理解しています。
そのため、プロのトレーダーでも損失は避けられないと割り切り、兆候があれば迷わず速やかに損切りを実行します。
損切りしないとどうなる?
損切りしないと、損失が膨らみ、資金の大半を失う恐れがあります。FXでは、証拠金維持率が一定の水準を下回ると強制ロスカットが発動し、保有中のポジションが強制決済される仕組です。
ロスカットは証拠金以上の損失を防ぐ仕組みですが、実際に発動するときは、すでに資金の大部分を失っている場合がほとんどです。
急激な相場変動時には、証拠金を上回る損失が発生するケースもあります。含み損を抱え続けることで新規の取引機会を逃し、精神的な負担が増えて冷静な判断が難しくなるでしょう。
強制ロスカットに頼らず、自分自身で損切りして資金を守ることが重要です。
FXで損切りができない主な理由
FXで損切りができない主な理由は、心理的要因によるものです。金融先物取引業協会の調査でも、損失を出した理由として「損切りができなかった」(56.5%)が挙げられています。
背景には、「サンクコスト効果」や「プロスペクト理論」が関係しています。
サンクコスト効果とは、「これまで費やしたコストを無駄にしたくない」という心理が働くことで、含み損があっても決済を先送りしてしまう傾向です。
プロスペクト理論では、人は利益を得ることより損失を避けることを優先する傾向があり、含み損を抱えると冷静な判断が難しくなります。
1万円の含み益はすぐ確定するのに、同額の含み損はなかなか決済できないという状況は、まさにこの心理の典型例です。
FXで損切りを判断する目安とタイミング
FXで損切りを判断する目安とタイミングは、以下の3つを基準に決めましょう。
- 値幅(pips)を基準にした損切り
- 許容損失額を基準にした損切り
- テクニカル分析を用いた損切り基準
明確な基準を設け、損失の拡大を防ぎましょう。
値幅(pips)を基準にした損切り
値幅(pips)を基準にした損切りとは、為替レートの変動幅をもとに損切りラインを決める方法です。
例えば、新規エントリー後に50pips下落したら損切りを行うなど、事前に明確な基準を設定します。
損失の拡大を防ぎやすいという利点がありますが、設定幅を適切に決める必要があります。幅が狭すぎると小さな変動ですぐに損切りになり、広すぎると損失が大きくなるためです。
一般的には直近の高値や安値、エントリー価格から5%の変動幅を目安に、相場状況やボラティリティに応じて損切り幅を調整するとよいでしょう。
許容損失額を基準にした損切り
許容損失額を基準にした損切りとは、損失額が一定の金額に達したら決済する方法です。
例えば、「取引開始後に損失が1万円になったら損切り」といったルールをあらかじめ設定。損失額が明確に数字で見えるため、初心者でも判断がしやすい利点があります。
しかし、実際に設定した金額まで損失が拡大すると、「もう少しで取り返せるかも」とルールを破りがちです。そのため、許容損失額を決めたら厳密に守ることが重要になります。
多くのプロトレーダーは資金の2%以内に損失を抑える「2%ルール」を実践しており、健全な資金管理に役立てています。
テクニカル分析を用いた損切り基準
テクニカル分析を用いた損切り基準とは、テクニカル指標やチャート形状をもとに損切りのタイミングを判断する方法です。
相場のトレンド変化を根拠に損切りできるため、感情に流されず冷静な判断がしやすくなります。
例えば、移動平均線を使い、価格がそれを下回った時点で損切りを実行する方法があります。直近の安値を下回ったタイミングを損切りの基準とする方法も一般的です。
ただし、テクニカル分析には「だまし」と呼ばれる誤ったシグナルがあり、損切り直後に相場が元の方向に戻るケースもあります。
そのため、複数の指標を組み合わせたり、ファンダメンタルズ要因を考慮したりして、だましを回避する工夫を取り入れることが重要です。
FXで損切り方法
FXで損切り方法を買いポジションと売りポジションに分けて解説します。
FX取引では、すべてのトレードで利益を出し続けることは困難です。損切りを適切なタイミングで実行できるかが、トレードの成果を大きく左右するのです。
損切り方法|買いポジション
買いポジションで損切りするには、あらかじめ決めた水準でストップ注文(逆指値注文)を設定します。
買いポジションでは為替レートが上昇すれば利益を得られますが、下降すると損失が発生。損失を放置すると強制ロスカットが発動し、資金の大部分を失うリスクがあります。
そのため、自分の許容損失額や相場観、移動平均線などテクニカル分析の重要なポイントを考慮し、損切りラインを決める必要があるのです。
1ドル=150円で買いポジションを保有し、「140円まで下落したら損切り」と決めた場合は、140円で逆指値注文を出します。
設定したルールは必ず守り、迷わず損切りを実行することが大切です。
損切り方法|売りポジション
売りポジションで損切りする際は、あらかじめ決めた水準でストップ注文(逆指値注文)を設定しましょう。
売りポジションは為替相場が下落すると利益が出ますが、上昇すると損失になります。損失を放置すると強制ロスカットが発動し、資金の大部分を失う恐れがあるのです。
そのため、自分の許容損失額や相場観を踏まえ、抵抗線などテクニカル分析のポイントを参考に損切りラインを設定します。
1ドル=140円で売りポジションを持ち、「150円まで上昇したら損切り」と決めた場合は150円で逆指値注文を設定します。
買いポジションと同様に、決めたルールは感情に左右されず、必ず守ることが重要です。
FXの損切りで損失を抑えるための6つのポイント
FXの損切りで損失を抑えるための6つのポイントは、以下のとおりです。
- 「損失は避けられない」を前提に取引する
- 明確なルールを設定し感情を排除する
- ポジションサイズを大きくしすぎない
- リスクが高い取引を避ける
- 複数通貨ペアでの同時取引を控える
- ツールを活用する
損切りを徹底することで損失の拡大を防ぎ、結果的に資金を守りましょう。
「損失は避けられない」を前提に取引する
「損失は避けられない」を前提に取引することが、FXでは重要です。為替相場の未来を完全に予測することは、どのような専門家にも不可能であるため、一定の損失は必ず発生します。
「損失は必ず生じるもの」と前向きに受け入れ、いかに最小限に抑えるかを常に考えることが大切です。
損失を受け入れる意識を持つことで、1つの取引に固執せず冷静な判断ができ、結果として損失の総額を抑えることにつながります。
明確なルールを設定し感情を排除する
明確なルールを設定し感情を排除することが、FXで勝ち続けるためには重要です。感情に左右された取引では判断がぶれやすく、損失が拡大する原因になります。
ロット数や損切りラインなど、自分なりの取引ルールを事前に決め、徹底して守ることが不可欠です。
例えば、「1回の取引での損失を資金の1~2%以内に抑える」といったルールを設け、基準を超える前に必ず損切りを行います。
取引中は「損を取り返したい」といった感情に流されず、機械的にルールを守る姿勢が資金を守ることにつながります。
ポジションサイズを大きくしすぎない
ポジションサイズを大きくしすぎないことが、FXで損失を抑えるポイントです。ポジションが大きいと利益も大きくなりますが、損失リスクも高まります。
特に初心者では、レバレッジをかけすぎて大きなポジションを持ち、予想以上の損失を抱えるケースが多く見られます。まずは証拠金に対して少額で取引を始め、徐々に相場の感覚を掴んでいくことが重要です。
慣れてきてから徐々に取引量を増やしていけば、大きな損失を防ぎつつ、着実にスキルを向上させられます。
リスクが高い取引を避ける
リスクが高い取引を避けることは、FXで資金を守るために重要です。海外FXでは、無制限のレバレッジをかけられますが、必要証拠金ギリギリでの取引は危険です。
証拠金に余裕がないと、わずかな値動きでも証拠金維持率が100%を割り込み、強制ロスカットが発生する恐れがあります。
また、一度の取引で資金を倍増させようと高いレバレッジをかけると、予想外の値動きで取り返しがつかない損失を被りかねません。
自分の資金とリスク許容度に見合ったレバレッジを設定し、資金に十分余裕を持たせたうえで取引することが重要です。余裕資金を確保し、万が一の急変動でも資金が破綻しない取引を心がけましょう。
複数通貨ペアでの同時取引を控える
複数通貨ペアでの同時取引を控えることで、FX取引で損失を防ぐことにつながります。多くの通貨ペアを同時に取引すると、各通貨の経済指標やニュースを追いきれず、適切な判断が遅れて損失を招く恐れがあります。
慣れるまでは、1〜3種類程度の馴染みのある通貨ペアに絞って取引を行なってください。余計なリスクを抑え、安定したトレードにつなげましょう。
ツールを活用する
ツールの活用も、損切りを適切に行うためのサポートとしておすすめです。
例えば、逆指値注文を使えば、あらかじめ設定した水準で自動的に損切りが実行されるため、損失の拡大を防げます。
利食いの指値注文と損切りのストップ注文を同時に設定できるOCO注文も便利です。OCO注文では、一方が成立するともう一方が自動的にキャンセルされるため、利益確定と損切りを同時に管理できます。
ツールを積極的に活用すれば、常に相場を見ていなくても感情に左右されず、機械的に損切りを行えるため、リスクを最小限に抑えられます。
FXで損切りする際の注意点
FXで損切りする際の注意点は、以下のとおりです。
- 安易な両建てを行わない
- 根拠のないナンピンを避ける
- 設定した損切りルールは厳守する
損失を抑えるために不可欠な損切りは、正しい方法で行わなければ意味がありません。特に注意すべきポイントを詳しく解説します。
安易な両建てを行わない
安易な両建てを行わないことは、FXで損切りを徹底するために重要です。
両建てとは、同じ通貨ペアで買いと売りのポジションを同時に持つことですが、リスクが相殺されるように見えて実際には損失を固定したまま取引コストがかさむだけです。
具体的には、スプレッドをそれぞれのポジションで支払い続けるためコストが二重にかかり、両ポジション間のスワップポイント差額も日々負担し続けなければなりません。
また、両建ては実質的にポジション量が相殺されるにもかかわらず、証拠金は双方のポジション分が拘束されるため資金効率も著しく悪化します。
損切り回避のために含み損を抱えたまま両建てを行なっても、損失を一時的に見えにくくしているだけであり、根本的な解決にはなりません。
そのため、明確な戦略や根拠がない限り、安易な両建ては避けましょう。
根拠のないナンピンを避ける
根拠のないナンピンを避けることは、FXで損失を抑えるうえで重要です。
ナンピンとは、含み損が出ている状態で同じ方向のポジションを追加し、平均取得価格を引き下げる手法を指します。
相場の反転を期待し、損失を一気に取り戻そうと考えて行われますが、明確な根拠がないままナンピンを繰り返すのは危険です。
相場が予想に反して動き続けるとポジションが膨らみ、証拠金維持率の低下により強制ロスカットのリスクが高まります。
FX市場では価格変動が大きく、一方向へのトレンドが長期間続くことも珍しくありません。根拠に基づく計画的なナンピン以外は避け、損切りを確実に実行するよう心がけましょう。
設定した損切りルールは厳守する
設定した損切りルールは厳守することが、FXの資金管理において重要です。もしルールを破って損切りを先延ばしにすれば、損失が雪だるま式に拡大する恐れがあります。
感情に左右されず、設定した損切りポイントに達したら迷わず決済する習慣を徹底しましょう。
ただし、市場のボラティリティに対して損切り幅が狭すぎると、頻繁に損切りが発生して資金が目減りするリスクがあります。
損切りが連続する場合はエントリーの精度や損切りの設定を見直し、相場状況に合った損切り幅に調整することが必要です。
損切りルールを厳守しつつ、相場状況に応じた最適な損切り幅を設定して無駄な損失を減らすことが重要です。
FXの損切りを徹底し損失リスクを最小限に抑えよう
FX取引で長期的に利益を残すには、損切りを徹底して損失リスクを最小限に抑えることが重要です。損切りを先延ばしにすると、損失が拡大し取り返しがつかなくなる恐れがあります。
また、安易な両建てや根拠のないナンピンなどのリスクの高い行動を避け、あらかじめ決めた損切りルールを厳守する姿勢が求められます。
小さな損失であれば、次のチャンスで十分に挽回可能です。FXでは利益を伸ばすこと以上に、損失を抑えることが成功への秘訣となります。
感情に流されず計画通りに損切りを行い、資金を守りながら着実に利益を積み上げていきましょう。
著者(Rank FX 執筆者)

編集部
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